「酒粕牛」デビュー!郡山でお披露目 「やわらかジューシー冷めても美味」
本県産の酒粕(かす)を与えて育てた新たなブランド牛「福島牛 福粕花(ふくはっか)」の販売が9日、始まった。郡山市のJA農産物直売所「愛情館」でお披露目イベントが行われた。関係者が念願のデビューを祝い、魅力をPRした。 イベントには内堀雅雄知事、管野啓二JA福島五連会長、矢祭町出身のお笑い芸人あばれる君が参加。内堀知事は「本県の畜産農家と日本酒の酒蔵の二つのプライドが一体になっている。皆さんと共に福島、全国にPRしていきたい」と呼びかけた。管野会長は肥育や肉質のポイントを説明し「甘く上品なジューシーさ、爽やかな脂に仕上がった。ぜひ食べてリピーターになってほしい」とPR。試食したあばれる君は「やわらかくて口の中で溶ける。間違いなく心からお薦めできる」と太鼓判を押した。 特別販売会や試食も行われ、大勢の買い物客が買い求めた。郡山市の真船優美さん(29)は「ジューシーでやわらかく、冷めてもおいしかった。厚めに切って焼き肉で食べたい」と話した。 「福粕花」は出荷前の90日間、県産酒粕を乾燥させたパウダーを与えた肉質等級が最高級「5等級」の福島牛。県やJA全農福島、福島大、畜産農家が2021年度から開発を進めてきた。愛情館と同市の福島牛焼肉「牛豊」で取り扱うほか、県内の量販店などで順次販売される予定。
福島民友新聞