「グラグラ揺れて」与那国で陸自オスプレイが離陸中止 地面に接触、機体の一部を損傷 日米共同演習中 沖縄
27日午前11時38分ごろ、日米共同統合演習「キーン・ソード25」で陸上自衛隊与那国駐屯地(与那国町)に飛来していた陸自の輸送機V22オスプレイ1機が、同駐屯地内で離陸しようとした際に機体が左右に振れて不安定な状況となり、左翼下部が地面と接触して機体が損傷した。離陸を中止して駐屯地にとどまっている。 【動画】目撃証言「離陸しようとしたが、グラグラ揺れて着陸した」
陸自は対策を部隊に徹底させるまで同型機の飛行を見合わせることを決めた。今後、調査組織を設置し、原因を究明して対策を検討する。機体が地面と接触した区域は公道に近接している。 防衛省によると、オスプレイにはパイロットら運航に当たる5人と同乗者11人の計16人が搭乗していた。いずれもけがはなかった。民間への被害は「ない」と説明している。このオスプレイは27日に飛来し、防災訓練や患者輸送訓練に参加した。 オスプレイの様子を見ていた市民によると、駐屯地グラウンド付近から離陸しようとしたが、グラグラ揺れて着陸したという。その後、自衛隊員らが周囲のテントなどを片付け始めたという。この市民は「欠陥機に搭乗している隊員に同情する。隊員も家族がいるはずだ。命を大切にしてほしい」と語った。 陸自オスプレイの同型機は23日、鹿児島県の海上自衛隊鹿屋航空基地に緊急着陸した。与那国駐屯地には22日に陸自オスプレイが、23日に米海兵隊のオスプレイが初めて飛来した。
(照屋大哲、明真南斗)
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