猛暑そして深まらない秋~2024年の高温記録をふりかえる~
■暖かい日・暑い日が多かった
2024年は、日平均気温が平年を上回る日が多くありました。札幌では、平年より3.0℃以上高かった日が97日(27%)、平年より0.1~2.9℃高かった日が150日(42%)ありました。合計すると約7割の日が平年を上回ったことになります。東京では、平年より3.0℃以上高かった日が119日(34%)、平年より0.1~2.9℃高かった日が147日(41%)ありました。合計すると4日に3日は平年を上回っていたことがわかります。福岡でも、平年より3.0℃以上高かった日が103日(29%)、平年より0.1~2.9℃高かった日が168日(47%)ありました。合計すると東京と同様に4日に3日は平年を上回っていたことになります。 2024年を気温の面で振り返ると、冬の寒さは早く終わり、春は3月下旬から季節先取りの高温となり、夏は梅雨の期間から蒸し暑くなりました。7月から8月は猛暑に見舞われ、9月も残暑が厳しく、夏が長く感じました。その後も秋が深まらず、各地の紅葉は遅れ気味でした。12月になってから高温傾向は解消しましたが、一年を通してみれば、平年よりも暖かな日・暑い日が多かったことになります。 極端な高温は、農作物の生育に影響を及ぼし、病害虫の大発生の原因になることもあります。経験したことのないような猛烈な暑さによって、熱中症患者が急増するおそれもあります。2025年も高温傾向が続いてしまうのか、注視しておく必要がありそうです。 ※日平均気温の平年差の階級別日数については12月20日までのデータを用いています。※気象庁の観測データを参考にしました。