35年乗り続けるJ58型「三菱ジープ」をアゲ系カスタム! 沖縄で旧車をサビから守るコツを聞いてみました
はるばる沖縄からやってきたアイデア満載のJ58カスタム
2023年9月に富士山麓のスタックランドファームオフロードコースで開催された「ジープジャンボリー」には、古くはウィリス「MB型」から三菱ジープ、そして最新のジープ「ラングラー」まで、個性的なジープと魅力たっぷりのオーナーが集まった。今回は、なんとはるばる沖縄から愛車とともにやってきたオーナーを紹介しよう。 【画像】ゴルフカートの屋根を移植! 沖縄で快適に乗れる「三菱ジープ」を見る(13枚)
大幅リフトアップで迫力のスタイルに
なんとオーナーの金城さんは、沖縄からこのイベントのために、愛車の1977年式のJ58型三菱ジープとともにやってきたというのだ。しかも愛車はアイディア満載のカスタムが随所に施されている。金城さんに話を聞いてみた。 「このジープは10年落ちで兄が購入して乗ってたクルマで、それを受け継ぎました。すでに35年乗ってます」 足まわりはリーフを前後逆付けしたうえで、アクスルをリーフ下に組み替えてリフトアップ。さらにM/Tホイールに直径35インチタイヤを履くことで、かなり大幅な車高アップを実現している。ボディサイドにパイプ状のステップが備わるにもかかわらず、乗り込むのも大変なほどだ。 ちなみにハーフドアは表面が木目なので、木製かと思いきや、木目シートを貼ったアルミ板を使って製作したワンオフで、かなり軽量。リアには巨大なアルミボックスを搭載し、キャンプ道具や濡れては困る荷物はこの中に入れるようにしているそう。この日も箱の中はいっぱいだった。
沖縄での保管は大変! 普段はコンテナガレージで保管
さて、突然の雨が多い沖縄でフルオープンのジープに乗るのはかなり大変だろう。そんな疑問をぶつけてみると、「大丈夫ですよ、屋根付いてますから」と屋根を見せてくれた。よく見るとファイバー製のフラットな屋根が付いている。どこかで見たことがあるような……。 「そうです、これゴルフカート用の屋根なんです。ロールバーとゴルフカート用のフレームを合体させているので、かなり頑丈です。合わせてその上にキャリアも装着できるように工夫してあるので、便利ですよ」 屋根の上のルーフキャリアもフレームにしっかりと固定されており、今回キャンプするためのオーニングも備わっていた。 ちなみに周りを海に囲まれた沖縄では旧車の維持は大変と聞く。金城さんはどうしているのだろう? 「コンテナを改造したガレージに保管しているので、サビの心配はあまりありません。潮風の強い日はできるだけ乗らないようにしたり、乗った後はしっかり洗車するように心がけてます」 それほどの苦労を30年以上も続けてきた結果、これほど綺麗な状態をキープしているというわけだ。ちなみにここまでやって来るのも簡単にフェリーとはいかず、コンテナに入れて東京まで運ばなくてはならない。そんな手間をかけてこのイベントにやってきたのだ。
勝村大輔