20代で「貯金200万円」を達成しましたが、この金額は上位何パーセントですか? 手取り20万円、かなり節約を頑張りました
20代後半になると社会人生活にも慣れ、少しずつ貯蓄を増やせるようになってきた人も多いでしょう。自分の貯蓄額が同世代の平均と比べてどうなのか、気になることもあるかもしれません。また、今後のマイホーム購入や結婚、出産・子育てといったライフイベントを想定する人は、貯蓄に取り組む必要性は高いでしょう。 本記事では、独身世帯と2人以上世帯に分けて、20代の貯蓄額を紹介します。ぜひ参考にしてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
20代の平均貯蓄額
20代の単身世帯と2人以上世帯に分けた上で、貯蓄額の平均値と中央値を示したものが図表1です。平均値は異常値の影響を大きく受けてしまうため、中央値がより参考になるでしょう。 図表1
金融広報中央委員会 令和5年(2023年)家計の金融行動に関する世論調査より筆者作成 図表1の中央値を参考にすると、単身世帯(9万円)より2人以上世帯(30万円)の方が貯蓄額は多いようです。単身世帯よりも2人以上世帯の方が貯蓄額を増やせている傾向があることが分かります。中央値を参考にすると、「20代で200万円の貯蓄ができている」というのは、単身世帯であれ2人以上世帯であれ同世代の中ではかなり多いほうといえます。 ここからは、単身世帯と2人以上世帯それぞれの金融資産保有額分布を見ていきましょう。 ■20代単身世帯の金融資産保有額分布 20代の単身世帯の金融資産保有額分布は図表2の通りです。 図表2
金融広報中央委員会 令和5年(2023年)家計の金融行動に関する世論調査より筆者作成 図表2を見ると、貯蓄額100万円未満の人が全体の66.9%を占めています。単身世帯ということもあり、将来への備えまでは目が向いていない人が多いのでしょうか。無回答のデータも考慮すると、貯蓄額が200万円超の人は上位約22.2%に当たります。 ■20代2人以上世帯の金融資産保有額分布 20代の2人以上世帯の金融資産保有額分布は図表3の通りです。 図表3