ガンダムのようでガンダムじゃないちょっとだけガンダムなMS「中身はザク」「ほぼジム」
ガンダムは見た目が9割?
「ガンダム」シリーズの作品群にはこれまで、たくさんの「ガンダム」タイプの「モビルスーツ(MS)」が登場してきました。しかし、なかにはガンダムの見た目をしているのに、設定を考えるとガンダムではないようにも思えるMSも存在します。 【画像】これでガンダムやないってウソやん! こちらがそのガンダムっぽい「ムーンガンダム」と「なんとかムーン」っぽいガンダムです(4枚) 見た目に反してガンダムではないMSでよくあるのが、異なる胴体にガンダムの頭部をすげ替えた機体です。メディアミックス企画『ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに』に登場する「RX-121 ガンダムTR-1[ヘイズル]」もその一例で、それまでの戦いで「ガンダム」が数多くの戦果を挙げたことから、戦場で相手が受ける心理的影響の調査を目的としてガンダムタイプの頭部が採用されました。 その胴体に当時、ティターンズの最新鋭機だった「RGM-79Q ジム・クゥエル」を流用しているため、作品や資料によっては「ガンダム」ではなく「ジム」系列として扱われることもあります。 曽野由大先生のマンガ作品『機動戦士ガンダム カタナ』(KADOKAWA)に登場する「RGM-79FC ストライカー・カスタム」も、ガンダムの頭部が与える心理的な効果を狙った機体で、頭部以外は「RGM-79FP ジム・ストライカー改」とほぼ同仕様です。そのため、見た目はガンダムであるものの型式番号を考えるとジムの系列になります。 機体の構成を問題にするならば、虎哉孝征先生のマンガ『機動戦士ムーンガンダム』(KADOKAWA)に登場する「AMS-123X-X ムーンガンダム」も、ガンダムではないと考えられるMSです。 同機は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場した「シャア・アズナブル」の乗機「MSN-04 サザビー」のプロトタイプである「AMS-123X バルギル」の機体の一部を、流れ着いた「MRX-013-3 サイコ・ガンダムMk-IV G・ドアーズ」の部品を使って修復したMSです。型式番号もバルギルを継いでいるため、出自や特徴を鑑みればガンダムではないMSだといえます。 ただ作中では見た目からガンダムと呼ばれ、ボディーカラーもガンダムをイメージしたトリコロールに塗り直されています。同機もまた設計を基準にするか、見た目を基準にするかでガンダムとするか否かの判断が分かれるかもしれません。