結局、死ぬまで働き続ける?…経済的自立を達成しても「FIREを卒業する人」が後を絶たない根本的理由
アーティストやビジネス界でも死ぬまで仕事をし続ける人がいる理由
では、目的にかなう人生とは、どのような人生でしょうか。ここで、覚えていただきたい人間行動学上の真理があります。 人間は「今やっていること」に価値を感じているとき、幸せを感じます。そのため、価値を感じることを仕事にする。若いうちは、こちらを第一優先にして人生設計を立てましょう。 仕事で得た「無形の資産」(知識・スキル・経験)は、一度身につけたら失われることはありません。むしろ、続けていくことで技術力は向上し、その道のプロフェッショナル になっていきます。あなたの「稼ぐ力」となり、生涯あなたを助けることになります。時 の経過とともに幸せ度は高まっていきます。「有形の資産」では、時の経過とともに幸せ度が低下していくのと真逆です。 この「人間の本質」を理解したら、自分の人生をどうデザインしていったらいいのかが見えてきます。 自分がやっていて幸せを感じる仕事。そんな仕事に就いていたら、早期リタイアしたいと思うでしょうか。仕事を愛している人は、みな最後の最後まで、命が果てる直前まで仕事をしています。聖路加病院の元院長・日野原重明さんしかり、俳優の森光子さんしかり。 アーティストや、ビジネス界においても、そのような方を挙げたらキリがありません。人間は、やっていて幸せだと思うことがあったら、それを死ぬ直前までやり続けたいと思うものです。さらにその活動を通じて報酬がいただけるとなったら、もう辞めようという考えにはなりません。ましてや人生100年時代、80代になっても90代になっても元気に仕事をしている人は、引退して縁側でお茶を飲んでいる同年代の方から羨ましがられています。 実際に早期リタイアしたら、想像したものとは異なる現実が待っています。だから、FIREを卒業する人が後を絶たないのです。 ⾼⾐ 紗彩 株式会社ミッション・ミッケ人生デザイン研究所 代表取締役
⾼⾐ 紗彩
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