【皐月賞・生情報】良血アーバンシックが迎える〝目覚めの時〟 中12週でも不安なし! 武井調教師「デビュー前とはまるで雲泥の差」
[GⅠ皐月賞=2024年4月14日(日曜)3歳、中山競馬場、芝内2000メートル] 昨年8月のデビュー(札幌・新馬戦1着)から、しっかりとレース間隔を空けて3戦を消化したアーバンシック(牡・武井)。1月のGⅢ京成杯2着で収得賞金を加算すると、トライアルをパスし、中12週の間隔でクラシック第1冠に臨む。 「金曜(12日)は前後に馬がまったくいない〝完全な単走〟の状態で坂路へ。1頭でも自分からしっかりとキャンター(4ハロン62・7秒)に入れたように、デビュー前とはまるで雲泥の差。成長を感じますね。新馬の時は〝何も教えることができない〟と思ったくらいでしたが、一戦ごとにできることのレベルが上がってきています」と素質を称賛したのは武井調教師だ。 状態は申し分ないようで、「水曜(10日)の追い切りでしっかり動かしても全然、疲れはなくメンタル的にもリラックスしています。抜け出した後、内の馬がいなくなって内にヨレてしまいましたが、(横山武)ジョッキーがステッキを持ち替えて見せただけで修正ができたのは何より。まだ100点の競馬はできないかもしれないですが、前走よりはもっと乗りやすい競馬ができると思います」と指揮官は〝ゆとりローテ〟の成果に期待を寄せている。 レース前日の土曜(13日)は美浦トレセンの坂路で午前4時30分過ぎに登場。僚馬の6歳1勝クラス・ビジューブリランテの3~4馬身後方でしっかり鞍上と折り合いをつけながらキャンターを消化。「前走の京成杯は、もう少し仕上げても良かったくらい」(同師)だった馬体もしっかりと引き締まり、大一番へ臨む準備は万端といえそうだ。人気は同枠に入った〝いとこ〟のレガレイラに譲るだろうが、目覚めの時を迎えつつあるこの良血馬も侮るわけにはいかない。
東スポ競馬編集部