新型コロナワクチンのコールセンター業務、水増し請求疑い 京都市の委託先、2人再逮捕
京都市の新型コロナウイルスワクチン接種コールセンターの委託料を巡る不正請求事件で、京都府警捜査2課と中京署は3日、詐欺の疑いで、委託業者「日本トータルテレマーケティング」(東京都)の元社員の男(47)=詐欺罪で起訴、大分県別府市=と、元社員の別の男(42)=同、大阪市淀川区=を再逮捕した。 【現場写真】2人が所属していた会社が入るビル 2人の再逮捕容疑は共謀し、2022年10~12月の3カ月間、京都市が委託したコールセンター業務に従事していないスタッフ94人分を含めた計1980人分の勤務記録を市に提出し、委託料約5億5500万円を振り込ませた疑い。2人は容疑を認めているという。 府警によると、委託料5億5500万円のうち、人件費約3千万円が水増しされていたとみている。府警は先月11日、22年9月分の委託料のうち約2700万円をだまし取った疑いで、2人を逮捕していた。47歳の男は京都市のコールセンター業務の担当責任者で、42歳の男はその部下だった。京都市は21年2月~23年3月、新型コロナワクチンの予約受け付けや相談業務を同社に委託していた。