怪我人続出のバルサを救った16歳ヤマル リーグタイトル奪取に向けて望みを繋ぐ
チームを救ったのは16歳の俊英
ラ・リーガ28節バルセロナとマジョルカの対戦は1-0でバルセロナが薄氷の勝利を手にした。『MUNDODEPORTIVO』はこの試合1得点を挙げた16歳のラミン・ヤマルを「魔術師」と称賛し、紹介した。 バルセロナはこの試合、中盤にぺドリとフレンキー・デ・ヨング、ガビを負傷で欠き、ベテランFWのロベルト・レヴァンドフスキは休養でベンチスタートと多くの主力を欠く中で試合に臨んでいた。加えて、この日中盤で起用されたラフィーニャも献身的な走りを見せながらも、前半37分に負傷交代と満身創痍の中での戦いを強いられてしまう。 試合内容も、バルセロナ側は前節の引き分けを彷彿とさせるインテンシティを欠くもので、観客から指笛を鳴らされるほどだった。21分に獲得したPKもギュンドアンが失敗し、苦しい試合展開となっていた。 どうにか試合の流れを変えたいバルセロナベンチはジョアン・フェリックス、マルク・ギウに代えてレヴァンドフスキとヴィトール・ロッキを投入。 すると、左サイドでプレイしたロッキは精力的にボールに関与し、ボックス内に侵入してフィニッシュを狙い、レヴァンドフスキはクロスに合わせてヘディングを放ちゴールに迫るなど攻撃にリズムが生まれ始める。 そんななかで73分、バルセロナの攻撃のさなか、ヤマルは右サイドでボールを受けると、左足でシュートを放ちゴールネットの上隅に突き刺した。この得点が決勝点となり、バルセロナは勝利を収めた。 この試合でチームを救ったヤマルはインタビューで「スペースがあった。ロベルト(・レヴァンドフスキ)がパスをくれたので、仕掛けようとした」「ファンの前でゴールを決めることは、いつだって夢なんだ」と語った。 バルセロナはこの勝利で弾みをつけて、CLラウンド16セカンドレグで対戦するナポリを迎え撃ちたいところだ。
構成/ザ・ワールド編集部