2027年に宮崎県内で開催される国民スポーツ大会、開幕まで1000日…陸上競技場やプールは完成
2027年に宮崎県内で開催される国民スポーツ大会(国スポ)は30日、開幕まで残り1000日となった。今月に入り、会場となる新しい県陸上競技場(都城市山之口町)と県プール(宮崎市錦本町)がともに完成。来年はさらに開催に向けた準備が進む予定で、河野知事は「スポーツランドを掲げる宮崎にとって、大事な準備の年になる」と話している。(金堀雄樹) 【写真】河野俊嗣・宮崎県知事
国民体育大会の時代を含め、48年ぶりの県内開催となる27年の国スポは9月26日~10月6日に開かれる予定。陸上や水泳、柔道など37の正式競技のほか、スポーツ推進のための公開競技などが予定されている。国スポ後には全国障害者スポーツ大会も10月23日~25日に行われ、車いすバスケットボールなど14の正式競技などが実施される。
競技会場は全26市町村に分散し、各地で整備が進む。13日に完成した県陸上競技場は大屋根に覆われたメインスタンドや、バックスタンド、サイドスタンド(芝生席)を備え、席数は約1万5000。開閉会式などで使われる。雨天走路やトレーニング室のほか、サッカー・Jリーグの試合を行える照明設備も完備した。来春の供用開始を予定する。整備費は隣に完成した投てき練習場と合わせて約177億円。
JR宮崎駅近くに25日に完成したばかりの県プールは、水深2メートルまで床の高さを変えられる屋内の50メートルプール(10コース)を整備。観客席は固定の1500人分に加え、仮設席を設けることもできる。ウォーミングアップに使う25メートルプールも8コース設けた。整備費は約132億円。
延岡市大貫町に整備中の新しい県体育館のメインアリーナは26年3月に完成予定。ひなた県総合運動公園(宮崎市熊野)では、砂入り人工芝のテニスコートをハードコートにする改修が行われており、県は26年4月の全面供用開始を見込む。