阪神・佐藤輝「俺が流れ変える」グランドスラムお膳立て打&マルチ 2試合連続4番で勝利導いた
「ソフトバンク1-4阪神」(16日、みずほペイペイドーム) 背中で、バットで苦しむチームをけん引した。2試合連続4番で出場した阪神・佐藤輝明内野手。「特に意識はしてないです」と平常心で臨み、勝利に導く快音を鳴らした。 【写真】初回の2死球で渡辺にも危険な1球 木浪に続く連日死球に不穏な空気に 連敗で4位に転落し、迎えた一戦。試合前練習のアップでは「俺が流れを変える」と先頭の森下を押しのけ、自ら前に立った。どうにか嫌な流れを断ち切りたい。思いはバットにも乗り移った。 初回1死一、二塁。石川に対し、フルカウントから8球目だった。148キロ低めの直球をうまく捉えた。痛烈な打球は右前へのチーム初安打に。好機を拡大し、前川の満塁弾を呼んだ一打に「引っ張れたので良かった」と笑顔を見せた。 三回2死では追い込まれてから右腕のフォークを左中間への二塁打に。「うまく落ちる球に対応できた」。石川にはルーキーイヤーの21年3月5日のオープン戦で“プロ1号”を記録。アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のファン、通称“モノノフ”同士の対戦には「特に気にしてない」と話したが、この日も2安打を放ち、対決を制した。 八回には今宮の放った高いバウンドの打球にしっかり合わせ、一塁にランニングスローする好プレーも。「しっかりさばけたので良かった」とうなずいた。攻守ともに存在感を見せた佐藤輝が、交流戦ラストもチームに流れを引き寄せる。