まさか1年目にブンデスとDFBポカールを落とすとは バイエルンOBも待つ《ケインの呪い》の終焉「呪いを打ち破るのが待ち切れない」
昨季はレヴァークーゼンに奪われた
『呪い』という表現が正しいのだろうか。誰もが認めるワールドクラスのセンターフォワードでありながら、とことんチームタイトルと縁がないキャリアとなってきたのがバイエルンFWハリー・ケインだ。 2023年の夏にトッテナムからバイエルンへ移籍した時、ついにケインの無冠時代にも終わりがきたと誰もが感じたことだろう。バイエルンはドイツ国内の絶対王者であり、ブンデスリーガ制覇は毎年のノルマでもある。1年目から優勝は確実と思われたのだ。 ところが、昨季はシャビ・アロンソ率いるレヴァークーゼンが無敗優勝を達成。DFBポカールもレヴァークーゼンが制しており、ケインのバイエルン1年目はまさかの無冠に終わってしまった。今季もすでにDFBポカールでは宿敵レヴァークーゼンに敗れており、残るはブンデスリーガとチャンピオンズリーグだ。 そんなケインにエールを送るのは、自身もバイエルンでプレイしたカタールSC所属MFハビ・マルティネスだ。 「信じられないよ。昨季まで11シーズン連続でリーグ優勝を果たしていて、ケインが加わったバイエルン初年度でレヴァークーゼンが優勝するのだからね。ケインが初のタイトルを獲得し、呪いを打ち破るのが待ち切れない」 「ブンデスリーガの優勝争いはまだ続いている。今後何が起きてもおかしくはないし、浮き沈みもあるだろう。とはいえ、明らかにバイエルンが優勝候補筆頭だ。ケインが長く逃し続けてきたトロフィーを手にする瞬間を楽しみにしている」(『Tribuna』より)。 現在ブンデスリーガではバイエルンが勝ち点36を稼いで首位に立ち、後半戦へ準備を整えている最中だ。しかし2位レヴァークーゼンが4ポイント差で追いかけてきており、マルティネスの言葉通り油断はできない。果たしてケインは今季こそタイトルに届くだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部