家よりクルマにいる時間が多くなる!? 日産「NV200 バネット MYROOM」は移動オフィスからアウトドア趣味までなんでもござれの中身だった
「ひとりでゆったりふたりでピッタリ」なMY ROOM
コロナ禍では、「3密を避けよう」といった動きが目立ち、多くの人と接触せずに楽しめる趣味の一環として、アウトドアが大注目された。いわゆる「アウトドアブーム」である。 【画像】日産NV200 バネット MY ROOMのインテリアなどの画像を見る(45枚) そんなこともあり、ここ数年はキャンピングカーの購入やや車中泊グッズといったものが人気となり、多くの人が「クルマ+アウトドア」といったパッケージで外出する機会が増えた。また、同時期に、出社をしないで好きな場所で仕事をする「リモートワーク」なんて活動も各企業で活発化。いまでも働き方のひとつとして広く利用されている。 しかし、これらには課題がつきまとう。それが空間の確保だ。キャンプ場でも喫茶店でも行くまではそう敷居が高くないが、前者であればテントの設営などの準備が必要だし、宿泊するとなれば、人はもちろん、野生動物対策などをしないと危険な場合も。クルマのなかでするにもある程度の広さが必要だ。後者の場合、丸1日居座るわけにもなかなか行かないほか、不特定多数の人が利用するので、仕事をするにも気が散る場合も……。場所によっては電源の確保も必要だ。 そんな外出時の悩みを一気に解決してくれるのがキャンピングカーなのだが、基本的にこれらはトラックの荷台に部屋を載せている場合が多く、日常使いは正直不向き。大きい車体だと駐車場問題もある。キャンピングカー1台で、一般的な乗用車と同じような使い方をするのは酷だ。 それにかなり高額でもあり、とにかく敷居が高い。なので、「気になっている人は多いが、踏ん切りがつかない人が多い世界」だと聞く。 そのような層へ向けてこのたび日産が、思わず「ほしい!」となること間違いない、斬新なクルマを発表したのでお伝えしよう。 それが、「NV200 バネット MYROOM」だ。「MY ROOM」と聞いてピンと来た人は察しがいい。そう。このモデルは2023年10月に限定車となるローンチエディションを、2024年7月にはカタログモデルとして設定された「キャラバン MYROOM」の、NV200をベースとしたバージョンとなる。 大きな特徴はやはりボディサイズだ。NV200 バネットのボディサイズは全長4400×全幅1695×全高1855mm(DXバン 2名乗車モデル)。これは、人気のMサイズミニバン「セレナ」より少し小さい程度。この数値はなんと、貴重な5ナンバーサイズでもあるのだ。よって、キャンピングカーにありがちな大柄がゆえの億劫さは皆無。街での取りまわしも抜群だ。雪国ユーザーやウインタースポーツを楽しむ人へ向けて4WD仕様も設定される。 そんな小さな車体をベースに、後席空間は「MY ROOM」の名に相応しい、木目模様が優しい雰囲気に仕立てられている。キャラバンと比較すると、車内の構造などが異なるのでまったく同じとはまではいかないが、「MY ROOM」の目指す、「自分のお気に入りの部屋をそのまま移動させる」というコンセプトに、見事に合致している。