【ハイセイコー記念】1番人気スマイルマンボが逃げて圧勝 矢野貴之「お母さんに追いつき追い越せで」
23日に大井競馬場で第57回ハイセイコー記念(SⅡ、2歳・ダート1600メートル)が行われ、1番人気のスマイルマンボ(牡・坂井英)が重賞初制覇を果たした。好発からハナを奪ってマイペースの逃げに持ち込むと、メンバー最速の上がり3ハロン39秒2という脚を使って楽々と後続を突き放す完勝。12月11日に行われるJpnⅠ全日本2歳優駿(川崎ダート1600メートル)への優先出走権を獲得した。勝ちタイムは1分42秒6(稍重)。6馬身差の2着が2番人気のシビックドリーム(牡・米田英)。さらに2馬身半差の3着に7番人気のユウユウスキー(牡・阪本一)が入った。 転入初戦の前走から手綱を取る矢野貴は「スタートから自分のリズムで行けましたし、この馬の能力を発揮してくれたんじゃないかと思います。本当にパワフルな走りで、前回と同じく調子の良さがうかがえたので安心して乗っていました。展開が読めなかったので、どういうレースになるかレース前まで分からかったんですが、スタートがものすごく良くて、ハナという形になっちゃったという感じです。まだまだ幼いところがあって、物見して走っているような感じだったので、もっと馬がきてくれたほうがファイトするんじゃないかと思って乗っていました。馬がおとなしいので(距離が延びても)対応してくれるんじゃないかと思います。お母さん(TCK女王盃の勝ち馬ハルサンサン)に追いつけ追い越せで頑張ってくれたらと思います」と、先々の走りに期待を寄せていた。 優先出走権を得た全日本2歳優駿への出走は、あくまで状態を見てからの判断。現時点で次走は未定だが、坂井調教師は来年のクラシックを目標に調整していく方針を明かした。
東スポ競馬編集部