<ソムタム田井のコスプレリポート>名作「コブラ」レイヤー 武器の造形に加え露出対策も万全
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。 【写真特集】格好よくセクシーな「コブラ」レイヤー 再現度がすごい! 写真を一挙に
8月に名古屋で開催され、3日間で約25万3700人が来場した世界最大規模のコスプレの祭典「世界コスプレサミット2024(WCS、コスサミ)」で撮影、インタビューした「スペースコブラ」のコブラに扮(ふん)するFaiZさんと、シークレット・サンダースに扮する波紅偉織理さんを紹介する。
コスプレイベントといえば、その時期に放送中のテレビアニメや、リリースされたばかりの最新ゲームだけでなく、ちょっと懐かしい作品のキャラクターたちに出会えるのも参加する上での醍醐味(だいごみ)の一つ。
今回、取材に協力してくれた2人が扮する「スペースコブラ」は1980年代のアニメ作品で、FaiZさんはサイコガンなどの小道具制作だけでなく、体づくりにも励み、雰囲気の再現に取り組んだという。
「コブラはたいへん長く、コスプレをさせてもらっているキャラクターです。シンプルなデザインだからこそベルトやブーツの造形にもこだわって、ベースとなる衣装の全身タイツ感をなくすよう努力しました。また、サイコガンの迫力に負けないくらい、トレーニングによる体づくりとそれに似合うポーズの研究にも励んでいます。口元は笑っているが目は怒っている……という表情の再現もこだわったポイントですね」
ヒロインのシークレット・サンダースに扮する波紅偉織理さんは、露出度高めの原作衣装をイベント用にアレンジしたという。イメージを崩さない範囲で布面積を増やしつつ、タイツを着用して露出対策も講じるなど、万全の状態で参加し、撮影や交流を楽しんだと話す。