言葉を交わしながら“1000秒”で描く「あなただけの千手観音」世界を見据える岡山市在住の画家【岡山】
岡山放送
ある個性的な絵を専門に描く画家が岡山市にいます。全国へと活躍の場を広げている画家が約1000秒で描くその絵とは? お寺の一角で絵を書く男性。描いているのは「千手観音」です。岡山市に住む画家、尾中康宏さん。「あなただけの千手観音を描く屋台」として全国の神社などで千手観音を書いています。 「ハロウィンで描く 10月で・・・」 依頼者と言葉を交わしその印象で心の赴くまま、5センチ四方の紙にペンを走らせること約1000秒。この世に2つとない千手観音の絵が完成します。 「(リクエストで)1月から順にテーマに沿って描いている。10月はハロウィンということでそれにちなんだ千手観音を描いた」 「いいですね。即興でリクエストしたことに応えてくれるのも魅力の一つ」 元々は東京の映像制作会社で働いていた尾中さん。画家になりたいと一念発起し、本気でやるなら量をこなしなさいとアドバイスを受け、思いついたのが子供の頃ゲームの必殺技に登場し、「かっこよさ」に魅力を感じていた千手観音でした。 (尾中康宏さん) 「観音様を描くプラス、お寺で描くことで、普段人に話さないようなことを話してくれたり、私自身、特別な力はないが心を込めて描きたいと思う」 書き始めて3年、徐々にファンも増え、これまでに5000枚を超える千手観音を描きました。 (ファンたち) 「オリジナルの千手観音がかわいい」 「最初描いてもらってかわいいと思い、楽しかった」 「会話しながらその人の感情を考えながら描いてくれるところ」 1000秒で生み出される私だけの千手観音。尾中さんは世界を見据えて描き続けます。
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