「視聴者として呆れる」韓国の人気俳優、映画賞受賞への批判を一蹴
11月24日に開催された“韓国のアカデミー賞”とも呼ばれる「第44回 青龍映画賞」にて、映画『眠り』での演技から主演女優賞に輝いたチョン・ユミ。そんな彼女の受賞をSNS上で批判するアンチに対し、矛盾を突いた一言を返したことが話題に。
今年でデビュー20周年を迎えたチョン・ユミは、映画『トガニ 幼き瞳の告発』(2011)、『82年生まれ、キム・ジヨン』(2020)など、社会派作品で存在感を発揮してきた韓国の実力派俳優。 近年は、韓国人俳優史上初のオスカーに輝いたユン・ヨジョンが社長となり、海外で韓国料理店を営む『ユン食堂』シリーズをはじめ、同作のスピンオフシリーズ『ユンステイ』、BTS・Vも出演した『ソジンの家』などバラエティ番組でも活躍。自然体で飾らない魅力から、韓国のお茶の間から愛されています。 そんな彼女は、映画『眠り』で第44回青龍映画賞主演女優賞を受賞。同作は、幸せいっぱいの新婚夫婦を主人公に、夫が眠っている間に異常行動を見せるようになることから始まるスリラー映画。第76回カンヌ国際映画祭の批評家週間に正式出品されたことでも話題を集めました。
受賞から数日後の11月29日、チョン・ユミは自身のInstagramストーリーズを更新。「何でも聞いてください! 」と質問機能を使って、ファンからの質問を募集しました。 最初はさまざまな質問に答えながらファンとの交流を楽しんでいたチョン・ユミですが、アンチから「主演女優賞を受賞したこと、俳優として恥ずかしくないんですか? 視聴者の立場として呆れています」という悪質なコメントが。 チョン・ユミはこの質問を見逃さず、青龍映画祭という文字が映し出されたスクリーンの写真と共に「本当に“視聴者”ですか?」と逆質問。 劇場で料金を払って映画を観る人は「観客」と表現する一方で、テレビやストリーミングサービスなどで作品を観る人は「視聴者」と表現することが多いはず。まだ映画『眠り』は劇場でしか公開されていないことから、自らを“視聴者”と表現しながら批判をしてくることに違和感を抱いたのかもしれません。 矛盾を突いたチョン・ユミの毅然とした対応について、現地メディアは「クールでセンスのある対応」と称賛。ファンからも「どんな映画なのかさえも知らないんだろう」「映画祭なのに、テレビの視聴者がどうして…」とチョン・ユミの対応に理解を示す反応が寄せられました。