マカオの2023年ホテル業調査結果公表…アフターコロナで4年ぶり黒字転換
マカオ政府統計・センサス局は9月13日、昨年(2023年)のホテル業調査結果を公表。 昨年のマカオの宿泊施設数(ホテル及びエコノミー宿泊施設)は前年から12軒増の145軒、従業員数は27.8%増の4万5704人だった。宿泊客数の大幅増と客室稼働率の上昇により、業界の収入は1.4倍増の379.3億パタカ(日本円換算:約6650億円)、支出(減価償却と利息支払い除く)についても41.1%増の298.4億パタカ(約5232億円)に。収支は81.8億パタカ(約1434億円)のプラスで、4年ぶりに黒字転換を果たした。業界の経済貢献を示す付加価値総額は3倍増の203.5億パタカ(約3568億円)。 昨年時点のホテル数は前年から3軒増の102軒。収入は1.4倍増の378.2億パタカ(約6631億円)。内訳は客室宿泊料・サービスが183.7億パタカ(約3221億円)、料飲サービス収入が81.4億パタカ(約1427億円)、ベニュー貸出料が80.7億パタカ(約1415億円)で、それぞれ2.4倍、1.8倍、40%増。支出は41%増の297.5億パタカ(約5216億円)。内訳は営業費用が142億パタカ(約2490億円)、人件費が121.4億パタカ(約2129億円)、購買・コミッション支出が34.1億パタカ(約598億円)で、それぞれ50.4%、19.7%、1.3倍増。ホテルの通年の黒字は81.6億パタカ(約1431億円)。 ホテル等級別では、4つ星の収入が前年から7割近くの増、5つ星と3つ星についても倍超の増、2つ星は3倍超の増だった。同時に、すべての等級で黒字となり、黒字額は5つ星が58.8億パタカ(約1031億円)、4つ星が11.3億パタカ(約198億円)、3つ星が10.6億パタカ(約186億円)、2つ星が1億パタカ(約18億円)。 エコノミー宿泊施設の数は9軒増の43軒、収入は1.1億パタカ(約19億円)、支出は0.9億パタカ(約15.8億円)で、0.2億パタカ(約3.5億円)の黒字に。 マカオでは昨年(2023年)の年初からアフターコロナがスタートし、社会・経済の正常化が進んだ。直近まで、インバウンド旅客数の回復傾向が続いている。