余命1年の父親の「大量のレコード」と「AV機器」が悩みの種…。本人のために「処分」は亡くなったあとのほうがよいでしょうか?
親が余命宣告を受けた際、実家に残された家財道具など物理的な整理も考えなければならなくなります。中でも悩ましいのが、本人がコレクションしていた趣味の品々ではないでしょうか? 特にレコードのような品物は点数が多くなりがちで、いずれは処分を検討しなければなりません。そこで今回は、大量のレコードやAV機器はいますぐに処分するべきなのか、あるいは亡くなったあとに遺品整理すべきなのか、いくつかのポイントとともに見ていきましょう。 ▼亡くなった母が私名義で「500万円」を遺してくれていた! 名義は自分でも「相続税」はかかる?
レコードやAV機器は「資産」になるの?
ナイル株式会社(東京都品川区)が運営する「Appliv TOPICS」が実施した、「音楽配信サービスに関するアンケート」(調査期間:2023年8月、調査対象:15~69歳の男女2614人)によると、音楽リスナーの約半数がサブスクを利用しています。 このような時代に所有しているレコードやAV機器は単なる音楽メディアではなく、コレクターズアイテムとしての側面があります。時には「資産」になることもあり、プレミアが付いたレコードは高値で取引されることも珍しくありません。特に音楽ファンやコレクターの間で、次のようなレコードが高値で取引されています。 ・古いオリジナル盤や限定盤 ・人気アーティストの初回プレス ・海外の輸入盤 ・洋楽ロックやジャズ 希少価値の高いレコードは買取専門店に持ち込むと、数万~数十万円の値が付くこともあり十分な資産価値が認められます。AV機器についても、状態のよいものやアンティーク的な価値のあるものは高値で取引される傾向にあります。 すべてのレコードやAV機器が高く売れるわけではありませんが、大量のコレクションがある場合にはプレミアの付く品物が含まれているかもしれません。したがって、レコードに限らずコレクターズアイテムを大量処分する際は、専門の買取業者に査定依頼するのがおすすめです。
レコードやAV機器を生前処分するメリットと注意点はなに?
価値のあるレコードやAV機器でも使う予定がないなら、なるべく早く現金化してしまいたいものです。生前整理なら、持ち主本人の意思を確認しながら処分できるメリットがあります。 家族にとっては価値がよく分からないアイテムでも、趣味で集めていた本人にとっては思い入れが強いため、時間をかけてゆっくりと整理を進めていくのがよいでしょう。 ■強引に処分すると精神的な負担になることも 本人がまだ手元に残したいと考えている場合、強引に処分を進めることはおすすめしません。趣味として楽しんできたコレクションを手放すことは、精神的な負担を伴うことが多いためです。 保管場所を確保できるなら、精神的な負担を考慮して亡くなったあとに整理を進めていくとよいでしょう。 ■宅配買取や出張買取もある 買取専門店に査定を依頼する場合、宅配買取や出張買取を利用できる場合があります。 段ボールに入る量なら、自分のタイミングで発送できる宅配買取がおすすめです。レコードが大量にあるときは、家まで引き取りに来てくれる出張買取が便利です。ただし、出張買取は対応するエリアが限られていることがあるのでご注意ください。
まとめ
レコードやAV機器のようなコレクターズアイテムは、本人の意志と家族の状況に応じて柔軟に処分を進めていくことが大切です。本人がまだレコード類に愛着を感じているなら、無理に生前処分を進める必要はないかもしれません。 死後に処分する場合でも、価値のある品物かどうかを慎重に見極めましょう。必要に応じて、買取専門店の査定を利用するなどして、本人や家族が納得できる形で処分を進めていくことをおすすめします。 出典 ナイル株式会社 音楽配信サービスに関するアンケート(PR TIMES) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部