ジャニーズ退所の元SMAP、SNS開設以外にもNGだった活動への期待高まる
元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が9月8日をもってジャニーズ事務所を退所したことにより、所属時にはなかった活動ができるのでは?という期待が高まっている。 ジャニーズ事務所はタレントの写真を原則的にWebには使わせないことなど、徹底した管理で知られるが、当然ながら退所した3人は今後はその縛りから解放されたことになる。そこで先日もマスコミ各社の報道で「3人がSNSを準備」と話題になった。これまではできなかったツイッター、インスタグラムといったネットでの活動ができるようになったのだ。報道によると、3人の代理人を務める弁護士も、SNSの開設について、まだ具体的なことは決まっていないと断りつつも、3人と前向きに検討していると明言している。
SNS開設も楽しみだが、ジャニーズ時代のNG解禁に期待
ネット時代、多くの芸能人にとってSNSはファンとの交流やPRのためにも有効なツールとして活用されている。そのぶん、管理体制の甘いケースではタレントが思わぬ失言をしてしまい、炎上騒動に発展することもある。しかし投稿前にマネージャーがしっかりチェックするなど、マネージメントが機能していさえすれば、リスクよりも、メリットのほうが大きいと考えていいだろう。あえてSNSは一切せずに、ファンと一定の距離感を置くことでスター性を演出する手法もあるが、映画俳優が「銀幕のスター」などと呼ばれた昭和の昔と比べ、最近好まれるのは親近感のほうだ。 とくに元SMAPの3人のSNSとなれば、たとえ本人から返信はなくコメントを付けるだけとしても、ファンにとって満足度は高い。個別のレスはなくても、ファンからのコメント、とくに多くある質問や希望に対して、投稿を通して何らかの答えを見せてくれることも考えられるかもしれない。1対1ではないにしても、ネットならではの迅速なレスポンスで双方向のやりとりが可能になる。 また、Web上での写真使用に関しても、退所後に撮影されたものについては、プライベートを無断で撮影したようなものではなく芸能活動を正当に取材したものである限り、原則として認める方向。事実上、3人に関しては今後、写真のWeb掲載が解禁されることになりそうだ。 ジャニーズ事務所の場合、例外はあるが、基本的には所属タレントが表紙となった雑誌の書影がWebに掲載される場合その部分だけ塗りつぶすなど、ネットでの写真掲載にはシビアな管理が行われている。同事務所のジャニー喜多川社長が、パブリシティー権を財産権とする米カリフォルニア州出身であることも、権利関係の管理にシビアな文化につながった要因かもしれない。 しかし退所した3人に、もうその縛りはないわけで、今後、カメラマンが入るような公の活動が行われた際、その模様がメディア各社のWebに掲載される可能性は高い。 その他にも、バラエティー番組などでのトーク内容についても従来よりハードルが低くなり、たとえば多少プライベートな話題なども話せるようになるのでは? といった観測も出ている。 そして、ジャニーズ事務所、最大のタブーとされていた結婚も当然のことながら、退所によって規制がなくなるため、本人たちにその気さえあれば自由にできることになるだろう。今はアイドルでも、結婚を芸能活動のプラス材料に転換できている人も多い。彼らも決してマイナスに働くことはないはずだ。 その日が待たれるが、まだ独立して2週間ほど。いまのところ3人への取材は受け付けていないようで、活動に関しては詳細が決まり次第、発表されるという。ごく近い将来には、3人それぞれが、それぞれのSNSで、ファンに向けて直接、活動について発表するような日が訪れそうだ。SMAPはファンとの一体感を大事にしてきたグループだけに、SNSはフィットするような予感がする。 (文・志和浩司)