たまご価格さらに「高騰」のおそれ 鳥インフルエンザ発生…ニワトリ殺処分相次ぐ 「月見バーガー」「インバウンド」需要ですでに品薄状態
島根県大田市にある県内最大の養鶏場で死んでいたニワトリから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出され、きょう40万羽にのぼるニワトリの殺処分が始まりました。 養鶏場での鳥インフルエンザ発生が全国で相次いでいて、たまごの高騰にさらに拍車がかかるおそれがあります。 【写真を見る】たまご価格さらに「高騰」のおそれ 鳥インフルエンザ発生…ニワトリ殺処分相次ぐ 「月見バーガー」「インバウンド」需要ですでに品薄状態 鳥インフルエンザが発生したのは大田市にある養鶏場で、きのう、ニワトリ7羽がケージの中で死んでいるのが見付かり、そのうち5羽から、H5亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス陽性が確認されたということです。 県は、この養鶏場で飼育されている採卵用のニワトリ40万羽の殺処分を陸上自衛隊出雲駐屯地の協力も得て午前9時すぎから始めると共に、養鶏場から半径3キロ以内をニワトリや卵などの移動を禁止する「移動制限区域」に、半径10キロ以内をニワトリなどの区域外搬出を禁止する「搬出制限区域」にそれぞれ指定しました。 養鶏場の消毒を含めた全ての作業が終わるのは来月7日としています。 鳥インフルエンザの発生で、たまごの価格にも影響が出そうです。 今、たまごの値段が上がりつつありますが、年末にかけてさらなる高騰が懸念されます。 鳥取県米子市内のスーパーを訪ねました。 澤田祥太 記者 「こちらですね、たまご売り場、きょうのたまごLサイズの価格、(税抜き)288円です」 お客さん 「困りますね。高いとなかなか買えなかったりするんで」 「家計を直撃しますんで、非常に困ります」 実は今、たまごの値上がりが続いています。JA全農たまごによりますと、「たまごMサイズ」卸売価格は、3か月連続で上昇しています。 猛暑の影響でニワトリが産むたまごの数が減ったことなどが要因ですが、今回の鳥インフルエンザでもさらなる影響が懸念されます。 スーパーの担当者 「今年は特に秋口に月見バーガーとかの需要がかなりあったことやインバウンドの需要があったという事で、例年に比べてたまごの需要がかなり高まっているということもあって品薄状態がずっと続いていました。 そこからさらに本来ですと年末に向けてたまごの需要が上がることで価格が上がってくるときに、この鳥インフルが出たということで、しかも日本の2か所、3か所と出ているのでそうなると今後の需要もかなり上がってくるということで、値段がさらに変わってくる、上がってくるかなとは思います」
島根での鳥インフルエンザ発生で、国内養鶏場では今シーズン4件目。 たまごの価格はもともと鍋物やクリスマス需要で年末にかけて上昇する傾向にあるということで、今後の値上がりは避けられそうにありません。
山陰放送