巨人から明かされた田中将大の年俸1億6000万円、その“中身”とは? セ球団査定担当がみた“実績”“実力”以外の妥当性と「出来高」の意味
出来高で減俸分を取り返せるか
阿部監督は会見で田中に2桁勝利をノルマに課した。その上で「10勝10敗ではどうしようもない。とにかく貯金ができる投手」と今季、チームに12の勝ち越しをもたらした菅野の穴を埋めるような働きに期待した。田中も「3勝で終わるつもりはありません」と200勝は通過点に過ぎないとの決意で呼応した。 「主力選手を大減俸とする時、翌年に取り返せるよう出来高を厚くする配慮はよくあることです。今回の契約ではマー君のモチベーションが上がるよう工夫されているとも思います。(阿部監督と田中の)2人が求めているような成績を残せば、最終的に減俸分を補ってあまりあることはあり得るでしょう」(同査定担当) 近年の低迷を見返そうとする思い、幼い頃からファンだったチームでのプレー、そして大記録……。完全復活に懸けるシーズンで発奮材料には事欠かない中で、契約もまた、その一つのファクターになるのかもしれない。 デイリー新潮編集部
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