米独債の逆張り戦略、支持集める-市場の欧米利下げ見通し試される
ソシエテ・ジェネラルで金利戦略を担当するアダム・クルピエル氏(パリ在勤)はECBの緩和について「6月の後は7月だけでなく、もっと長く一時停止する可能性が高まっている」と分析。「リスクは利下げ幅の縮小に傾いており、ECBのインフレ見通しへのリスクは上方に傾いている」と語った。
トロント・ドミニオン銀行の欧州金利戦略責任者、プージャ・クムラ氏は、ECBが6月に利下げをした後、連続利下げはせずに市場参加者を落胆させる可能性がある一方、FRBは9月に利下げを開始する公算が大きいとみている。
同氏は4月24日、2、3週内にスプレッドが170bpに戻ることを目標に、10年物ドイツ国債を売って米国債を購入する戦術的取引を顧客に勧めた。
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原題:Bond Trade That Rests on Slower And Smaller Fed Cuts Gets Tested(抜粋)
--取材協力:James Hirai、Sujata Rao.
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Aline Oyamada