台風被害の台湾で復旧作業、南部で停電や断水 TSMC工場は影響なし
Yimou Lee Fabian Hamacher Ann Wang [高雄(台湾) 4日 ロイター] - 台風クラトン(18号)が直撃した台湾南部は4日、洪水と強風による被害からの復旧が進んだ。台湾の金融市場も再開した。 現在は熱帯低気圧に変わっているクラトンは3日に南西部の港湾都市・高雄に上陸。道路の浸水や建物窓ガラスの破損といった被害をもたらした。 消防当局によると、台湾全土での死者数は2人で変わらず、いずれも男性で台風上陸前に東海岸で死亡が確認された。このほか、行方不明1人、負傷者667人となっている。 高雄市と隣接する屏東県は倒木撤去などの復旧作業が必要だとして、4日も出勤・通学停止措置を取った。 高雄と屏東を中心になお10万世帯が停電している。高雄では一部で断水している。 台湾の南北を結ぶ高速鉄道は運行を再開。2支線を除くほとんどの一般鉄道路線も再開した。一方、航空便の混乱は続き、国際線13便、域内線85便が欠航となった。 台南市に工場を持つ台湾積体電路製造(TSMC)は、台風による操業への影響はなかったとしている。