去年の大雨で被災した温泉宿 GWの今も復旧作業が続く
RKB毎日放送
去年7月の大雨で甚大な被害を受けた福岡県久留米市の日帰り温泉施設「みのう山荘」。被災から9か月が経った今も、復旧作業に追われています。 【写真で見る】書き入れ時に営業再開出来ないことが、大きな痛手~福岡県久留米市の日帰り温泉施設「みのう山荘」~ ■源泉掛け流しの露天風呂に大量の土砂が・・・ 福岡県久留米市の耳納連山。その中腹に位置する日帰り温泉施設「みのう山荘」。温泉は源泉掛け流しで、筑後平野を一望できる展望露天風呂が人気の施設です。 久留米地区の野菜や果物など旬の食材を使った食事やスイーツも魅力で、地元の人だけでなく、多くの観光客が訪れていました。 去年7月、九州北部を襲った記録的な大雨はみのう山荘にも大きな被害をもたらしました。施設の裏手にある山は崩れ、内風呂と露天風呂の屋根が崩落。浴場も土砂で埋まりました。 みのう山荘 安井那称子店長「最低でも今年一杯は、ちょっと難しそう… ■あれから9か月ー温泉宿は今 本田奈也花アナウンサー「豊かな木々に囲まれたみのう山荘。現在も休業中となっています」 現在、被災した建物は取り壊され、がれきの撤去作業が行われていました。露天風呂には土砂が溜まったままです。 みのう山荘 安井那称子店長「自分の想像を上回る被害状況だったのでまさか全部の建物が流されていると思っていなかったのでかなりショックでしたしその時を思い出したり、話すと悲しい気持ちがこみ上げてくる」 久留米市内の2700棟以上の住宅が被害を受けた去年の大雨。建物の解体や撤去は多額の費用がかかるため、久留米市が復旧作業を行ってきました。みのう山荘の解体作業が始まったのは、今年3月のことでした。 本田奈也花アナウンサー「がれきを撤去した後は、大雨によって崩れた裏山を整備しなければなりません」 施設の裏山の修復は福岡県と久留米市が行い、土砂が崩れてこない工事などが8月ごろまで続く見込みということです。さらに営業再開するには雨水などの抜け道を作る配管工事を自己負担でする必要があり、安井さんは、費用が足りていないと話します。 みのう山荘 安井那称子店長「解体費用や山の修復に関しては補助金を出してもらえるが全部というわけではない。資金面で必要になってくるので書き入れ時に営業できないっていうのがすごく悔しい」