主力になれるのか…。鎌田大地、クリスタル・パレスで待つ強力なライバル(2)ポジション奪取は無謀!? 変幻自在なテクニシャン
ラツィオを契約満了で退団したサッカー日本代表MF鎌田大地は、新天地にフランクフルト時代の恩師であるオリヴァー・グラスナー監督が率いるクリスタル・パレスに加入することが決まった。昨季終盤の巻き返しでトップハーフフィニッシュを果たしたチームで鎌田のライバルとなりそうな選手をピックアップして紹介する。
MF:エベレチ・エゼ(イングランド代表) 生年月日:1998年6月29日 今季リーグ成績:27試合11得点4アシスト エベレチ・エゼは誰もが認めるクリスタル・パレスの顔だ。今夏のユーロ2024(欧州選手権)に同じポジションのライバルであるマーカス・ラッシュフォードやジャック・グリーリッシュ、ジェームズ・マディソンらを差し置いてイングランド代表入りを果たしたことが実力を証明している。 エゼは予測不可能な緩急自在のドリブルで対峙した相手選手を圧倒できる個人技の持ち主で、フィニッシュの精度やプレースキックの精度も高い。これだけの情報を見るとオンザボーラーに思われがちだが、ポジショニングも巧妙で、ライン間でボールを受ける上手さは随一だ。そこからのターンで一気に前を向いてチャンスに関わる。 ただ、現状では鎌田大地のライバルとなるかは不透明だ。というのも、エゼは数多くのビッグクラブが獲得に興味を示しており、実際に6000万ポンド(約114億円)の契約解除金があるそうだ。そのため今夏にステップアップの可能性があり、となると日本代表MFのライバルにはならない。 一方で残留するとなれば、[3-4-2-1]の左のシャドーで同じポジションを争うことになるかもしれない。ただ、彼が不調や怪我に陥らない限りは、ポジションを奪うことは難しいだろう。エゼが残留するか、移籍するかで鎌田の立ち位置も変わってきそうだ。
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