「創造性の勝利だ」異例の“オープナー”抜擢! 千賀滉大の電撃復帰登板をNY紙も激賞「より魅力的な選択肢に」
チームを勢いづける好投だった。 現地時間10月5日に敵地で行われたフィリーズとの地区シリーズ第1戦に、メッツの千賀滉大が先発登板。7月26日以来となるメジャーリーグのマウンドとなったが、2イニング(31球)を投げ、被安打1、1失点、3奪三振と好投。チームの6-2での勝利に手繰り寄せる内容となった。 【動画】強力打線を前に冴えた「オバケフォーク」 千賀の圧巻奪三振シーン 右肩の張りで出遅れた今季はわずか1登板に終わっていた千賀。まさにぶっつけ本番と言える大舞台でマウンドは、異例の「オープナー」として起用となった。 初回に相手主砲のカイル・シュワーバーに真ん中高めに投じた95.9マイル(約154.3キロ)の4シームを右翼2階席に叩き込まれた千賀だったが、その後は強打のフィリーズ打線を危なげなくシャットアウト。要所で“伝家の宝刀”のフォークが冴え、的をしぼらせなかった。 わずか31球でマウンドを降りた。それでも傷口を最小限に留め、後続に流れを生んだ状態で繋いだ投球は流石と言える。そんな復帰登板できっちりと任された役割をこなした千賀には地元メディアも称賛を寄せた。 ニューヨークの日刊紙『New York Post』は、「センガの実験は、悲惨な始まりから最高の終わりを迎えた。センガは不吉な先頭打者アーチからどんどんと良くなり、投げ終わる頃にはかなりスマートに見えた」と絶賛。千賀をオープナーとして起用し、フィリーズを翻弄した継投プランを「創造性の勝利だ。センガの復帰はプレーオフ後半で投球回数が伸びれば、より魅力的な選択肢にもなる」と称えた。 前日の記者会見で「僕自身は言われたところまで、10球なら10球、200球と言われれば200球。ただそれだけだと思います」と意気込んでいた千賀。日米の違いはあれど、ポストシーズンはソフトバンク時代にも多く経験しているだけに、その存在は頼もしいものとなりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]