長谷川博己、7年ぶりの日曜劇場主演で新たなヒーロー像を生み出す「何が正義で、何が悪なのか」<アンチヒーロー>
4月期の日曜劇場にて、長谷川博己主演の「アンチヒーロー」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)が放送されることが決定した。長谷川は同作で主人公の“アンチ”な弁護士を演じる。長谷川が日曜劇場へ出演するのは、2017年放送の「小さな巨人」で主演を務めて以来7年ぶりとなる。 【写真】長谷川博己が“アンチ”なヒーローに扮し常識を覆す ■「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士 日本の刑事裁判での有罪率は99.9%と言われている。長谷川演じる弁護士は、残り0.1%に隠された「無罪の証拠」を探し依頼人を救う救世主のような人間ではない。たとえ、犯罪者である証拠が100%そろっていても無罪を勝ち取る、「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士。ヒーローとは言い難い、限りなくダークで危険な人物だ。 同ドラマは「弁護士ドラマ」という枠組みを超え、長谷川演じるアンチヒーローを通して、視聴者に「正義とは果たして何なのか?」「世の中の悪とされていることは本当に悪いことなのか?」を問い掛ける。 また、同ドラマでは、スピーディーな展開で次々に常識が覆されていく。日常のほんの少しのきっかけ、例えば「電車に一本乗り遅れてしまった」「朝忘れ物をして取りに帰った」、たったそれだけのことで、正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう。まさにバタフライエフェクトのような、逆転パラドックスエンターテインメントとなっている。 ■長谷川博己コメント 7年ぶりに日曜劇場に出演させていただくことになりました。今回は日本の司法組織が舞台となる完全オリジナルストーリーです。法治国家である日本において、やはり法が全てなのでしょうか? いろいろな公判を傍聴、取材させていただき、果たして、何が正義で、何が悪なのか、自分自身もよく分からなくなってきました。 正直、ドラマでここまでのことを描いてよいのか心配になるくらいですが、とにかく視聴者の皆様に楽しんでいただけますよう、スタッフ・キャスト一丸となって挑む所存です。お楽しみに。 ■飯田和孝プロデューサーコメント 正しいことが正義なのか、間違ったことが悪なのか、そんなことを思ったときに、ふと考えることがあります。「自分の大切な人が危篤状態になって、車で向かっているときにスピード違反で警察に捕まってしまう。そのとき自分は、警察を振り切ってでも大切な人のところに急ぐのか、警察は死を前に泣き叫んでいる僕を見たらどう思うのか、その取り締まりが万が一、度を過ぎたものだとしたら…」。 いつも結論には達しないのですが、一つだけ確かなことは、自分が動く「理由」や判断の「物差し」は、自分にとって大事なモノや大切な人が大きく関わっているということです。おそらく誰しもが同じではないでしょうか? このドラマの主人公は、ヒーローとは到底言い難いアンチヒーローな弁護士です。所詮人間が作り上げた「法律」というルールを、彼がどう使い、どう利用していくのか。 どんなアンチなエンターテインメントになっているのか、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。そして、見てくださる方が、少しでも自分にとって大切な何かを思うきっかけになってくれたらと願っています。