北村匠海、初映画監督作は5分→1時間半→30分と脚本が変化 撮影進め「切ることができず51分の尺に」
出演した萩原利久&藤堂日向の「2人の空気感が良すぎて」
俳優でアーティストの北村匠海が27日、都内で開催された自身初の脚本・監督を務めた短編映画『世界征服やめた』ワールドプレミア上映イベントに、主演を務めた萩原利久、藤堂日向と共に出席した。 【写真】萩原利久はブラウンのジャケットを着用して登場…北村匠海、藤堂日向との3ショット 本作は、ポエトリーラッパー・不可思議/wonderboyの楽曲『世界征服やめた』に強く影響を受けた北村が、楽曲からインスパイアされて自ら脚本を書き下ろし、監督したショートフィルム。内向的な社会人・彼方(萩原)が、まったく逆の生き方をする彼方の同僚・星野(藤堂日向)に影響を受けて心が揺れ動かされる姿を描く。 現在開催中の「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア2024」秋の国際短編映画祭にておいて、ワールドプレミア上映された本作。人生初の監督としての登壇だったが、北村は「もっと緊張するかと思っていたのですが、すべて初めての人がいるので……」とガチガチに緊張している様子の藤堂を見て苦笑い。 リラックスした表情を見せていた北村だが、脚本作りは難産だったという。「最初は5分だったのですが、そのあと『長編にしませんか?』という話がきて、1時間30分ぐらいの脚本になりましたが、僕の脚本だと予算的にも時間的にも無理となって、30分の脚本に書き換えることになりました。その脚本を基に現場で撮影していくなかで、2人の空気感が良すぎて、どこも切ることができないとなって、51分の尺になりました」と説明する。 俳優、アーティストとして活躍している北村。監督として心掛けていたのは「監督として頑張ろうではなく、役者兼監督として寄り添うならどうだろうと考えること」と述べると「感情は現場で戦わせよう」という演出を意識したという。 北村は「初めて企画、監督、脚本を務めた作品。この映画はとても少ないスタッフで助け合いながら作りました。この作品がどこまで広がっていくのか、僕らも見届けたいです」と期待を口にしていた。
ENCOUNT編集部