寒河江ボーイズ、コールド発進 初戦敗退春全国のリベンジへ…関東BL大会
◆メニコン杯 第27回日本少年野球 関東ボーイズリーグ大会(報知新聞社など主催)▽1回戦 寒河江ボーイズ12―2埼玉杉戸ボーイズ=5回コールド=(14日・埼玉杉戸ボーイズG) 寒河江が5回コールドで初戦を突破した。 1番の奥山颯斗(2年)が”大当たり”。1、2打席目に死球を受け、1点リードの3回2死二、三塁の第3打席では自打球。それでも気合で左越えに2点三塁打を放って勢いづけた。「自打球で、目が覚めて打てました。チャンスで自分が打ってやるぞという気持ちでした」と奥山。4打席目も死球を食らったが「出塁率を高めようとみんなで言っていたので、出塁できればいい」とケロリ。捕手としても「まっすぐだったり、変化球だったり、緩急をつけながらリードできたかなと思います」と投手を好投に導き、鈴木淳監督(52)は「奥山の1本で(全員が)ちょっと気楽になったところもありましたね」と攻守にわたる働きぶりをたたえた。 2回から緊急登板した荒木陽向(3年)は2イニングを無失点。4回に3四死球で1死満塁とし、板垣大輝(2年)の救援をあおいだが、荒れそうになった試合を落ち着かせた。「もしかしたら(出番が)来そうだなとは思っていました。2週間ぐらい投球練習もしていませんでしたが、『いつでも投げられるように準備はしとけ』と言われていたので、(味方の)攻撃中にブルペンで25球ぐらい投げました。公式戦(登板)は去年以来。最後は(板垣に)申し訳なかったです」と頭をかいたものの、大きな働きだった。 春の全国大会は悔しい初戦(2回戦)敗退。「このままじゃ通用しないという気持ちに全員がなって、がらっと練習の雰囲気も変わりました。全然違う雰囲気です」と荒木。奥山も手応えを感じており「一戦必勝で結果として優勝できれば」と意気込んだ。
報知新聞社