日差しと潮風…うまみ凝縮 鶴岡・鼠ケ関港、イカの一夜干し作り
鶴岡市の鼠ケ関港内で、日本海で水揚げされたスルメイカの一夜干し作りが盛んに行われている。青空の下、白いイカが網の上にずらりと並び、初夏の日差しと潮風をたっぷり浴びている。 鼠ケ関港鮮魚仲買人協同組合(五十嵐義治代表理事)が経営する食堂「弁天茶屋」では、定休日(水曜)を除き、干したイカを販売しており、食べることもできる。慣れた手つきでイカを開き、内臓や目を取り除いた後、網の上に丁寧に並べていた。多い日には200枚ほどさばき、晴天だと約2~3時間で出来上がることもある。 一夜干しは、焼きイカや天ぷらにして食べるのがお薦めといい、代表理事の五十嵐さん(64)は「浜風でうまみが凝縮され、身が厚く柔らかいイカをぜひ味わってほしい」と話していた。