「年金が12万円しかない。貯金もないし、これでは暮らしていけない」と将来に不安を感じる50代会社員の男性。今からできる老後対策とは?
ポイント2:資産をつくる習慣を身につける
いままで、貯蓄をしてこなかったAさんですが、いまからでも遅くはないので、毎月貯蓄する習慣を身につけお金にも働いてもらうよう、資産形成をしましょう。 例えば、老後の資産形成の代表である、NISAやiDeCoを始めてみましょう。投資することに不安があるなら、一度、専門家に相談することをおすすめします。 金融庁のつみたてシミュレーターでは、毎月2万円を3%で運用すると20年後、Aさんが70歳になるころには657万円になります。 iDeCoは、会社員等であれば、65歳まで積立て(拠出)ができます。さらに、iDeCoで積み立てた掛金の全額が所得控除でき、運用収益は非課税と、働いている現在のAさんにも優遇されます。
まとめ
上記のポイント以外に、Aさんのセカンドライフを安心・安全・豊かに過ごすために、毎月の収支の洗い出しをしてみましょう。ちなみに65歳以上の単身者の消費支出は14万5430円です。 65歳からの年金は、遅らせると増やすことができます(繰下げ)。長く働きながら年金を繰下げすると、70歳で42%アップし、月額18万円になります。おひとりさまであれば、上記の消費支出より、日常生活を賄うことができます。不安を解消するためにも、できることを早くに行動することが大切かもしれません。 出典 厚生労働省年金局 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2023年(令和5年)平均結果の概要/単身世帯の家計収支 金融庁 つみたてシミュレーター 執筆者:三藤桂子 社会保険労務士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、FP相談ねっと認定FP、公的保険アドバイザー、相続診断士
ファイナンシャルフィールド編集部