【流行語大賞】「コンビニ富士山」オーバーツーリズムの象徴、マナー違反や危険行為/ノミネート
今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が5日、発表された。トップ10と大賞は、12月2日に発表される。 【イラスト】歴代の流行語大賞 ◆ ◆ ◆ 「コンビニ富士山」 山梨県富士河口湖町にあるコンビニの上に、富士山がそびえる写真が撮れると、人気スポットに。訪日観光客数(インバウンド)の増加もあって、車道に飛び出して交通の邪魔になったり、駐車場を占拠して利用客の邪魔になるなど、マナー違反も目立った。インバウンドは今年3月から5カ月連続で300万人を超え、このコンビニがオーバーツーリズム(観光公害)の問題の象徴とされた。 事態を重くみた町側では、黒い目隠し用の幕や、柵を設置する異例の対策をとったが、海外メディアも含めて大きく報道され、幕設置の賛否が問われた。台風対策として8月に幕を外した後は、客数やマナー違反の減少を踏まえ、再設置しない判断を下した。 ◆ ◆ ◆ 事務局では、今年の傾向を「2024年は1月に能登半島地震が発生し暗いニュースからのスタートとなったが、オリンピック、大谷選手の活躍、ダンス動画関連のヒットなど、話題は数多くみられた。流行語としては、小粒がそろったと思われる。また、「お金」にまつわる用語が数多く発生。責任をもたない風潮の世の中、光と闇が混在した年であり、嵐の前の静けさを感じさせる」としている。