国連、パレスチナ加盟手続き再開 11年以来、米は反対姿勢
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会(15理事国)は8日、パレスチナの国連正式加盟を協議する緊急会合を開き、2011年以来となる加盟手続きを再開すると決めた。加盟には、9カ国以上の賛成と常任理事国が拒否権を行使しないことが必須。イスラエルを支持する常任理事国の米国が反対姿勢を示しており実現は困難な情勢だ。 決定を受け、8日午後には非公開で加盟審査委員会が開かれた。加盟を支持する一部の国は、今月半ばにも安保理で加盟の是非を巡る採決に持ち込みたいとしている。米国が拒否権を行使した場合でも、国際的な反感が高まり、イスラエルへの支援を米国は弱めざるを得ないとの思惑がある。