早くも別格! J2リーグ、今夏の大当たり新戦力6人。サポーター歓喜! チームを変えているのは?
夏の移籍ウインドーでJリーグの各クラブは不足している戦力の補強を実施した。負傷離脱者の穴埋め、下位から抜け出すための即戦力、優勝を狙ううえでのラストピース――。各クラブの判断の是非は、シーズン終了時の立ち位置によって明らかになるだろう。今回は、J2リーグにおける今夏の大当たり新戦力6人をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照 【最新順位表】2024明治安田Jリーグ J1・J2・J3全60クラブ
MF:土居 聖真(どい・しょうま)
生年月日:1992年5月21日 現所属クラブ:鹿島アントラーズ 前所属クラブ:モンテディオ山形 加入後リーグ戦成績:9試合4ゴール1アシスト 土居聖真は今夏、20年過ごした鹿島アントラーズを離れ、モンテディオ山形好調の原動力となっている。 ジュニアユースの頃からアントラーズのアカデミーに所属していた土居は、そのままユース、トップチームに昇格し、2011年にリーグ戦初出場を記録。そこからトップ下を主戦場にアントラーズ一筋でプレーし続け、同クラブでの通算出場試合数は464を数えている。 しかし、今季は名古新太郎の台頭もあり試合終了間近に途中出場するケースが増加。第24節終了時点で271分のみの出場時間に留まっていた。そんな中、土居は山形へと移籍。32歳で決断した地元クラブへの電撃移籍には、同選手の覚悟が見て取れる。 第25節ファジアーノ岡山戦で山形でのデビューを果たすと、同試合ではいきなりJ2初得点を記録。トラップなどの技術や裏への動き出しは、名門クラブのレギュラーを長年務めてきただけあってJ2の中でずば抜けており、ここまでリーグ戦8試合で4ゴールを記録している。土居の活躍に合わせてクラブも上昇気流に乗っており、加入時13位だったリーグ順位は8位まで上昇。まさに「救世主」というべき活躍を見せている。
FW:アブドゥル=アジズ・ヤクブ(ガーナ出身)
生年月日:1998年11月10日 現所属クラブ:清水エスパルス 前所属クラブ:リオ・アヴェ 加入後リーグ戦成績:6試合3ゴール0アシスト ガーナ出身のアブドゥル=アジズ・ヤクブは、17歳でポルトガルのヴェゼーラのユースに加入し、翌2017年にトップチームへと昇格。そこからポルトガル2部リーグのクラブを転々とし、得点を積み重ねていった。 2022年夏に1部のリオ・アヴェへ移籍しても得点力は健在で、前半戦でリーグ戦17試合7ゴールをあげた。2023年3月に加入した中国サッカー・スーパーリーグの武漢三鎮では、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の浦和レッズ戦でアシストを記録している。 同年12月にリオ・アヴェに復帰したヤクブは、今年7月に清水エスパルスへと加入。同選手の市場価値はJ2では断トツとなる300万ユーロ(約4億8000万円)となっており、その金額に見合う活躍が期待されていた。 そんな中、ヤクブは早速結果を残す。第26節ザスパ群馬戦で途中出場ながらJ2初ゴールを挙げると、そこから3試合連続で得点を記録。181cmの身長がありながら身のこなしが軽く、マルチロールをこなせる選手で、出場時間は限られているものの、早くも格の違いを見せつけている。 これから時間をかけてチームの戦術にフィットしていくことが出来れば、エスパルスをJ1昇格へと導く助っ人外国人となってくれるだろう。