事故再現に危険性実感 明和中で交安教室 自転車運転のルール学ぶ 三重
三重県多気郡明和町坂本の町立明和中学校(川田佳也校長)で20日午後1時10分から、スタントマンによる「自転車交通安全教室」(JA多気郡、県警本部など主催)があり、同中1、2年生384人が、自転車事故のリアルな再現シーンなどを見て、交通ルールの大切さなどを学んだ。 通学や日常生活で自転車の利用頻度が高い中高生を対象に、スタントマンが交通事故を再現し、危険性を疑似体験(スケアード・ストレート教育技法)させる自転車交通安全教室を開催。毎年、県内の中学、高校の計4校で開いている。 この日は、スタントチームが交通ルールの説明をしながら、自転車の2人乗りやスマホを触るなどの「ながら運転」、傘差し運転などの違反を実演しながら自転車を操縦し、車や人にぶつかる事故を迫力ある演技で再現した。そして実際に、どうすれば事故は防げたのかなどを生徒に問うなどしながら、「自転車は加害者にも被害者にもなる」などと、ルールを守ることの重要性を話した。 2年・土屋咲月さんは「今まで事故を見たことがなかったけど、少しの違反で大きな事故につながると分かりました。自分の身を守れるように、これまで以上にルールを守って自転車に乗りたい」、同・世古口蓮央君は「事故の衝撃に驚いた。思っていた以上に自転車がぐちゃぐちゃなので、体は耐えられないと思う。自転車生活を見直したいと思いました」とそれぞれ話した。