社長「今期は、前期の10%アップだ!」←この経営目標では売上が上がらないワケ【経営コンサルが解説】
経営者なら誰でも、会社の売上を上げるために日々試行錯誤を繰り返しているでしょう。そのようななかでもし、「いろいろ取り組みはしているが、思ったように売上が上がらない」という場合、なにか見逃している点があることも多いと、仕組み経営株式会社の取締役・清水直樹氏はいいます。本記事では、売上を上げるための具体的な方法について詳しく解説します。 都道府県「中小企業・開業率&廃業率」ランキング
売上を上げるための3つのポイント
最初に全体像から考えてみましょう。売上を上げることはある程度、科学的に可能です。というのは、売上を上げるために必要な施策は世の中にあふれているからです。それらを試し、効果があったものを伸ばしていく計画を立てればよいのです。これはテストを繰り返すことで科学的に実行可能です。 一方、すべて科学で解決するかというとそうでもありません。実際に集客や販売に携わるのは会社の社員であり、彼らの心を動かさなければいくら計画を立てても、実行されません。また、売れる商品を生み出すのもすべて科学というわけではなく、創り出す人の情熱や商品デザイン、ネーミングなどのアート的な要素が入ってきます。 それを踏まえたうえで、売上を上げるために見るべきポイントは大別すると次の3つになります。 1.売上の目標 売上を上げたいと思ったとき、「ではそれくらい売り上げを上げたいのか?」を明確にするのが最初の1歩です。明確な目標が無い限り、次の販売計画もたちませんし、必要な組織を組み立てることもできません。 2.販売計画 目標に基づいて販売の計画を立てます。ここは科学的に行います。目標を細かく、実行可能な打ち手へと分解していきます。 3.組織 販売計画を実行に移す組織を設計します。多くの場合、「目標⇒販売計画」までは完璧にロジックで組み立てることができます。しかし、それを実行できるかどうかは別問題になります。そのため、やり切る仕組みを組み立てる必要があります。次から詳しく見ていきましょう。
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