樋口日奈、“失敗を恐れなくなった”女優としての変化 「役の色に染まっていけたら」
樋口日奈の転機となった先輩女優からかけられた言葉とは?
ーー主演として、現場で気をつけていることはありますか? 樋口:ドラマの撮影は、スタッフさんも含めてひとつのチームなので、みなさんのお名前はもちろん、あだ名からどんな方なのかまで、いち早く覚えました。今回は主演ということで、より一層アンテナを張るようにしています。みなさん穏やかで、年が近い方が多いのでありがたいです。 ーー共演者のみなさんとの関係はどうですか? 樋口:ドラマではたくさんのキャラクターが出てきますが、現場ではほとんど顔を合わせることがなくて。私は、俊一と時松さんとのシーンが多いので、俊一の不倫相手の環奈(北村優衣)ともまだご一緒していないんです。そこが、このドラマの面白いところですよね。俊一が不倫相手の前でどんな行動をしているのか、私も知らないので、ドラマを観てショックを受けるかもしれません。 ーー芳村宗治郎さんと佐伯大地さんとはよくお話をされるんですか? 樋口:宗治郎くんとは同い年で誕生日が1日違いなんです。なので、最初からすごく親近感がありました。今のところは、穂波と俊一の和やかな場面しか撮影していないので、仲良く撮影していますが、険悪なシーンが多くなってくるとどうなるのか心配です(笑)。佐伯さんは、1日目からたくさん話しかけてくださったのでありがたかったです。原作の時松さんはクールで無口ですけど、佐伯さんは明るくて太陽のような方です。 ーー乃木坂46のときから大人っぽいイメージがありましたが、さらに大人な樋口さんが見られそうですね。 樋口:そうだったら嬉しいです。 ーーグループを卒業されてから、順調に女優としてステップアップされている印象があります。 樋口:まわりにも恵まれていて、本当にありがたいです。前までは絶対に失敗しちゃいけないと思っていましたが、最近は失敗してもいいやと思えるようになりました。 ーー何かきっかけがあったんですか? 樋口:以前別のドラマで共演させていただいた有森也実さんに、「何事も栄養だと思いなさい」と言われたことです。やっぱり、素敵な役者さんはお話をお聞きするといろいろな経験をされているんですよね。何か失敗をしてもアウトプットをするときに役立つと思ったら、怖いものはなくなるなと思います。 ーー素敵な言葉ですね。今回、主演というひとつの夢を叶えられましたが、その先の目標はありますか? 樋口:最後のエンドロールを見て「この役、樋口だったんだ」と思ってもらえるくらい、役の色に染まっていけたらいいなと思っていて。グループ時代の積み重ねがあるからこその自分ではありますが、役で知ってもらったあとに興味を持っていただけるようになりたいという気持ちがあります。そうなれるよう人生経験を積んでいきたいです。 ーー最後に、樋口さんの“初恋”の思い出を教えてください。 樋口:初恋はピュアでした(笑)。記憶のなかに残っているのは小学生のときで、お手紙交換とかしてました。初恋だから美化している部分もあるかもしれないけど、素敵な思い出でしたね。やっぱりみんないちばん初めに恋心を抱いた経験って忘れられないんだと思います。
宮川翔