さよなら、トロリーバス 架線からの電力で走る鉄道の一種、国内では立山黒部アルペンルートでのみ運行も11月にラストラン お別れイベント多彩に開催
長野、富山両県を結ぶ観光路「立山黒部アルペンルート」を運営する立山黒部貫光(富山市)は、ルートを走る国内唯一のトロリーバスが11月30日に最終運行を迎えるのを前に、6月から順次イベントを開催する。イベント期間中はトロリーバスに乗車した人に記念カードを贈る。運行最終日にはラストランセレモニーを計画している。 【写真】黒部ダムの放水に架かる虹 トロリーバスは、架線からの電力で走る鉄道の一種。15日に開通予定のアルペンルートのうち、富山側の立山トンネルの室堂―大観峰間約3・7キロを走る。1996年の運行開始から約28年で約1920万人が乗車し、根強いファンも多い。 イベントの第1弾は6月1日~7月26日に開催。限定デザインをあしらった特別仕様の車両で運行するほか、大観峰駅では立山トンネル工事やトロリーバスの歴史を学べる展示を行う。第2弾(8月24日~9月16日)と第3弾(10月14日~11月30日)の詳細は今後明らかにする。 同社営業推進部は「昔乗ったトロリーバスにもう一度乗り、思い出話に花を咲かせてほしい」とPRしている。