「小さな異変でも病院へ」 女性の9人に1人がかかるといわれる乳がん ピンクリボン運動で病院職員らも呼びかけ
10月は乳がん月間。早期発見、早期治療で90%は治せるとされ、検診を受けることを呼びかける運動が世界規模で取り組まれている。埼玉県でも県を中心にピンクリボン運動推進埼玉県委員会が組織されている。事務局を務めるの戸田中央メディカルケアグループ(TMG)本部(戸田市)の職員たち。それぞれ早期検診の重要性を訴える。 がん告知で衝撃、いきなり受け止められるか…埼玉に“がん診療拠点”14病院、一人で悩まないよう体制整備
宗方ありささん(25)は「乳がんは女性の9人に1人がかかるといわれ、病院職員としても人ごとではありません」。 吉川七花さん(21)と高橋舞さん(20)はさいたま市育ち。吉川さんは「ピンクリボンの手伝いは今年で4年目」のベテランで「家族を通じて運動してもっと広げたい」。高橋さんは「40代以降の人が運動のターゲットだが、若い世代も、もっと検診に関心を持ってほしい」と訴える。 同推進室勤務の塩谷真樹子さん(56)は「私が小さい頃に祖母を乳がんで亡くした。祖母の悲しみが今は想像できる。自覚症状がない人も検診を受けてほしい」。 人財開発センター勤務の土沢るりさん(59)は「私の周囲では自分で気付いた人が多い。だから自己点検もしてほしい。えくぼが出たとか、しこりができたとか。小さな異変に気付いたらすぐに病院へ」と話した。 メンバーをまとめるのは同本部SDGs広瀬晶子室長だが、副リーダーで唯一男性の布能雅也さんは「女性のがんをなくすため、私も少しでも役に立ちたい」と話す。