楽天→DeNAでクローザー定着、森原康平32歳に聞いた「山崎康晃へのメッセージ」「ベイスターズに来て良かった?」「マウンドで微笑む理由」
“微笑みのクローザー”こと横浜DeNAベイスターズの森原康平は、落ち着いた口調で今シーズンここまでを振り返る。 【写真】「マウンドでこんなに笑う?」キャッチャーとハグ&握手で嬉しそう、微笑みのクローザー・森原康平の今の様子を見る 「非常にやりがいを感じています。今季は僅差の場面での出番も多くて、そこで勝ち切れているのは自分にとってもチームにとっても大きいですし、いい流れの中で集中して投げられていますね」
僕が起用をする立場だったら、難しい選択だった
ここまで21試合を投げ、防御率1.29、13セーブ(6月3日現在、以下同)、昨季の後半戦に引き続き、守護神としての重責を担っている。 開幕当初は山﨑康晃とのダブルストッパーとしてのスタートだったが、3月29日の広島との開幕戦(横浜スタジアム)で初セーブを挙げると、セットアッパーでの併用もありつつ、4月後半にはクローザーに定着した。 今季「勝負できる!」と森原が強く感じたのは、早速抑えを任された開幕戦だったという。 「あそこで使ってくれた三浦(大輔)監督を始め、コーチの方々には感謝しかありませんね。僕が起用する立場だったら、難しい選択だったと思いますから」
オープン戦では防御率15.00
森原は正直に言った。というのもオープン戦での森原は、不安定なピッチングが続き、4試合を投げ防御率15.00という状況だった。開幕前の最後の登板となった3月22日の日本ハム戦(エスコンフィールド)では、1点リードの9回裏にマウンドに上がり、1アウトも奪えないままアリエル・マルティネスに3ラン本塁打を食らいサヨナラ負けを喫している。 誰が見ても不安定な内容だったが、森原の中で今季に向けすべての歯車が嚙み合ったのは、開幕の2日前のことだったという。
開幕2日前にピタッと合った歯車
「オープン戦は結構ボロボロで、自分の中で感覚的にズレがあったのですが、開幕2日前にブルペンに入った時、ピッチングのリズムやタイミングがピタッと合うのを感じられて、これなら大丈夫だなって思えたんです」 プロ8年目の32歳。投手ならではの微細な感覚を研ぎ澄まし、森原は過去の経験から自分の中で正解を見つけ、何とか開幕戦に間に合わせた。またオープン戦最後の登板から1週間空いた中、そこを見極め信頼し、開幕戦で起用をしてくれた首脳陣に森原が感謝するのは正直なところだろう。
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