バルセロナでアンタッチャブルな存在に? CBイニゴ・マルティネスに約8億円のオファー届くも指揮官が放出拒否
バルセロナは、CBイニゴ・マルティネスに届いたアラブ方面からのオファーを拒否していたようだ。スペイン紙『マルカ』が報じている。 ハンジ・フリック新監督の下、開幕4連勝を達成した唯一のクラブとして首位に立つバルセロナ。直近のバジャドリード戦では7-0と圧巻の強さを見せるなど、完成度の高さを示しているブラウグラナにおいて、最終ラインに君臨しているのがCBイニゴ・マルティネスだ。昨夏にアスレティック・ビルバオからフリー加入したバスク人左利きCBは、筋骨隆々としたフィジカルを生かしたプレーと、ビルドアップ能力の高さでチームに貢献。昨シーズンは負傷による戦線離脱もあり、地位を確立するまでには至らなかったが、今シーズンはここまでの公式戦4試合全てにフル出場している。 そんなイニゴをフリック監督は必要不可欠な戦力と見ているようだ。『マルカ』によると、今夏の移籍市場の閉幕間際にアラブ方面から500万ユーロ(約8億円)のオファーが届いたものの、クラブ側は“ノー”と拒否したとのこと。フリック監督が、ロナルド・アラウホとアンドレアス・クリステンセンが負傷離脱しているCB陣の状況もあり、手放すことは許容できないと明確な意志を示したと伝えている。 一方で『マルカ』は、財政難に喘ぐクラブ側にとっては、簡単な決断ではなかったと指摘。今夏も、ラ・リーガが独自に設けるサラリーキャップに四苦八苦したバルセロナは、新戦力獲得のために高年俸選手の放出や減俸交渉などで改善を推し進めており、イニゴに対するオファーが届いた当初も検討した模様。33歳の年齢に加え、1500万ユーロ(約24億円)のグロス削減にも繋がる他、フリー加入の同選手の売却に成功すれば利益を得られるからだ。しかし、前述したアラウホのケガにより、この考えは破棄され、ラ・リーガに選手登録する手段を講じることになったことを明らかにした。 蓋を開けてみれば、ここまでは優れたパフォーマンスを維持し、フリック監督のチームにおけるアンタッチャブルな存在になりつつあるイニゴ。「バルセロナに呼ばれたら、目が輝いてしまう」と入団会見で口にしていたが、憧憬のクラブで迎える2年目のシーズンの活躍に期待が集まっている。
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