【広島】二俣翔一、DeNA宮崎似の新打法で定位置奪取狙う「ヘッドを遊ばせる感じなど参考に」
広島二俣翔一内野手(22)が、新打法でレギュラー奪取を狙う。今年最後の対外試合となった西武との練習試合に「1番・遊撃」で先発。先発・菅井からの中越え二塁打に「ポイントを出されてセンターフライかなと思ったんですけど、ヘッドを走らせることができたので伸びてくれた」と振り返った。納得の一打が、13安打6得点の口火を切った。 秋季キャンプ第2クール時、藤井ヘッドコーチから「力が入っているように見える」と指摘され、打席での構えを変えた。歩幅を極端に狭め、グリップの位置を下げ、脱力を意識する。日本一に貢献したDeNA宮崎に似た打撃フォームに「ヘッドを遊ばせる感じなどは参考にさせてもらっています」。まだ始めたばかりだが、10日の西武との練習試合での本塁打に続き、この日も長打をマークした。 「(これまでは)どうしても力が入ってしまって、衝突のように打っていた。下に構えて投手のスローイングのような感じで打つと、バットがしなるような感覚で打てる」 結果とともに内容も伴った打撃に、新井監督も「タイミングの取り方、リズムというのが良くなっていると思います。今年1年、いい勉強になったと思うし。まだまだ若い。ユーティリティーでは絶対に終わらないと彼自身が思っているはずだし、こちらもそういうつもり。ずっといいものを見せてくれていると思います」と目を細めた。 今季はユーティリティープレーヤーとして出場試合を80試合に増やしたが、もともと思い切りのいい打撃が持ち味だった。先日、ゴールデングラブ賞を受賞した矢野に、打撃を磨いてレギュラー争いを挑んでいく。