「お笑いは習い事の感覚に近かった」まえだまえだ弟・前田旺志郎が俳優の道を志したきっかけを語る
芸能生活20年の節目
――2007年には兄の航基さんと「まえだまえだ」を結成し、その年のM-1グランプリでは史上最年少で準決勝に進出しました。同グランプリ以降はお笑い芸人という選択肢はあったんですか? 前田:小学生当時の認識では、仕事というよりどちらかというと習い事の感覚に近かったように思います。芸人という選択肢もあるなとか、そもそもそういうことをはっきり考えられる年齢ではありませんでした。いつまでやると決めていたわけでもありませんでした。オファーをいただいて、それは楽しいから続けていた。それが当時の率直な気持ちです。 ――芸人的な要素を演技に入れてやろうという気持ちもなかったですか? 前田:それはもう全然なかったですね。 ――ここまで話を聞いていて、芸歴の厚みを感じました。もう20年ですね。 前田:子役時代から考えると、ちょうど20年になります。 ――20年の節目を迎えて、挑戦したいジャンルはありますか? 前田:自分の性格と遠い役をどんどんやっていきたいです。今回もそうですが、役柄というより役が育ってきた環境など、さまざまな世界を作品の中で擬似体験できるのがこの仕事の魅力です。 学生役なども今はやらせていただくことが多いですけど、特定の職業についてみたいなと思いますし、犯人や悪役であったり、葛藤を抱えている青年であったり、いろいろな方向性の役を吸収したいです。まだまだ経験は足りず、芸歴20年という感覚で僕はやっていないので、さらに20年後、もっともっと大きくなっていたらいいなと思います。 <取材・文/加賀谷健 撮影/鈴木大喜> 【加賀谷健】 音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu
女子SPA!