無念、きつねそばからのプレミアム機内食 まぁ、うまいけど…やっぱりボクはビンボー臭い食が好きなオヤジだ
【久住昌之 するりベント酒】 正月番組のロケで、五島列島に行った。まず東京から長崎に行って、そこからプロペラ機に乗り換えて五島福江空港に向かった。 その長崎への飛行機がなんとプレミアムクラスだったんですよ、機内食付きの。 すっかりそんなことを忘れて、ボクは羽田空港できつねそばなんぞ食べてしまった。痛恨の失敗というのはこういうのをいうのでしょうね。 まあまあお腹いっぱいで飛行機に乗って、席を探したら「お、なんだ前の方のいい席なんじゃないか」と。ボクは一人でした。他のスタッフは全員前乗りで前日に五島入りしてる。 それで「こんな席じゃなくてもいいのに」なんて思いながら、いすをグワーンと倒したりしてたら、CAが来て、 「お食事のご用意が整いましたので、テーブルをお出しください」 ときたもんだ。焦って背もたれを戻す俺。そうかお食事がついてたのか。数年前に和泉晴紀さんと北海道の取材に行った時以来だ。しかもあの時も、二人して羽田で立ち食い蕎麦を食べてしまい「うわー、めし、出たのかー」と顔を見合わせたんだった。また同じ失敗してる。馬鹿だね。 だけど今回、午前中の便だったので、食事は軽食だった。サンドイッチ的なもの。よかったぁ、これならきつねそば腹でもまだ入るぞ。 そして、このクラスの機内食にはアルコールがついてくることは覚えている。よし、こうなったら朝から白ワインでも飲んでやろう。と、頼む。 写真のものです。メニューが紙に書いてある。右のが「昆布と野菜のサンドイッチ」。珍しい。昆布かい。確かに昆布とキュウリとゴマが挟んである。でもパンは3枚で、もう一枚との間にはニンジンと紫キャベツの千切りが挟まってる。この二種類のサンドを同時進行で食べることになる。うん。まぁ、うまい。あんまり昆布の存在感ないけど、そこがいいんだろうな。ワインを飲む。これは一点の曇りもなくおいしい。銘柄なんぞ知らんけど(メニューには記されていたが、興味ないので忘れた)。 左のサンドは「照り焼きチキンとフレンチマスタードのデニッシュ」とある。あ、そうかこっちはパンじゃないんだな。ガブリと食べる。うん。よくわからないけど、ワインの肴としてうまい。これを一口かじって、もぐもぐやって飲み込んで、冷たい白ワインを飲むと、確かにうまい。バターが効いてるような気がする。チキンの照り焼き感もある。これは知ってる味だ。