中野市4人殺害事件、青木容疑者を殺人罪で起訴 地検、責任能力問えると判断
中野市江部で5月、住民2人と警察官2人が殺害された事件で、長野地検は16日、近くの農業青木政憲容疑者(32)を4人に対する殺人と銃刀法違反の罪で長野地裁に起訴した。8日まで刑事責任能力の有無や程度を調べる鑑定留置(3カ月)を実施。その結果を踏まえ、責任能力を問えると判断した。 【写真】11月8日に長野中央署に移送された青木政憲容疑者
事件は5月25日夕方に発生。近くの竹内靖子さん=当時(70)=と村上幸枝さん=同(66)=がナイフで刺され、パトカーで駆け付けた中野署の池内卓夫警部=当時(61)、2階級特進=と、同署の玉井良樹警視=同(46)、同=が猟銃などで殺害された。
起訴状によると、青木被告は5月25日午後4時18分ごろから同26分ごろまでの間、中野市の畑や市道上で、竹内さんの右胸や首の後ろをナイフで多数回突き刺して失血死させたほか、村上さんの左胸の後ろにナイフを突き刺して失血死させたとしている。
また、同37分ごろから38分ごろまでの間には、パトカーの運転席にいた池内警部や助手席にいた玉井警視にハーフライフル銃でそれぞれ1発を発射。池内警部の右肩に命中させて失血死させたほか、車外に出て地面に倒れこんだ玉井警視にはさらに左腕や左胸にナイフを突き刺して失血死させたとしている。