【ハイライト動画あり】2週間後、プレーオフトーナメント準決勝での対戦も決定。ワイルドナイツ完勝。イーグルスは、このままでは終われない。
重ねること12フェーズ。その攻撃の最後を、背番号13が巧みなランコースで仕上げた。
36分にはSO松田が防御裏に転がしたキックを好チェイスし、再びインゴールへ。31-14として前半を終えた。
竹山は、前半にクリエルから受けた悔しさを、後半7分にトライを挙げ払拭した。
ラインアウトからの攻撃から抜け出したWTBマリカ・コロインベテをサポートし、パスを受けた後はスピードと巧みなボディーバランスで40メートルを走り切る。
それまでの時間帯も、チームに貢献したい姿勢が強く出ていた。それがトライに結びつき、最高の笑顔を見せた。
そのトライでスコアは38-14となり、決着はついた。
後半15分には今季限りで引退する内田啓介がピッチに入り、最初はWTBのポジションでオフロードパスを通したり、堅実に活躍。終盤は本職のSHとしてのびのびとプレーした。
戦いを終えてワイルドナイツの坂手主将は、「後半を0点に抑えられたことが収穫」と話し、全勝でリーグ戦を終えたことについては、「今シーズンは成長にフォーカスしてきました」と話した。
同じカンファレンスの相手とは、ホスト&ビジターと2回戦う。その2度目の対戦時、一度勝った相手に再び勝つには、どう戦うのか。
そこを追求することが、チームの力を伸ばすことに繋がった。
この試合の結果、ワイルドナイツ(1位)とイーグルス(4位)は2週間後(5月18日)、プレーオフト―ナメントの準決勝で顔を合わせることになった。今季3度目の対戦となる。
連勝した相手に、さらにどう勝つか。これまでやってきたことが、そこでも生きそうだ、
イーグルスのゲームキャプテンを務めたHO中村駿太は、「ワイルドナイツとの差、(それを埋めるためには)何をやらないといけないか分かったことが収穫」とした。
完敗を認めた沢木監督は、冒頭の言葉に続けて、「一発勝負は何があるか分からない。僕らは失うものはない。今日こういう結果になって、火がつかない選手はいない」と話した。
田村一博