予約殺到!クリスマスには「ご当地チキン」 ローストチキンより食べられる「むしり」「山賊焼き」 どんな料理、いつ頃から定着?
特集は、クリスマスチキンです。ローストチキンやフライドチキンが一般的ですが、その土地ならではの鶏料理もクリスマスチキンとして食べられています。長野県佐久市と塩尻市で取材しました。
あす24日はクリスマスイブ。 クリスマスの食卓といえば、チキン。七面鳥などのごちそうを食べる欧米の風習が日本にも伝わり、手に入りにくい七面鳥に代わって、ニワトリが食べられるようになったとされています。 ローストチキンなどが一般的ですが佐久市臼田ではー。 佐久市民: 「若鶏の『むしり』を食べます」 佐久市(臼田在住)80代: 「『むしり』とかね、鶏はね。(クリスマスは)ケーキと鶏はつきものだよね」
臼田の住民が口をそろえて、クリスマスに食べるという「むしり」。 どういう料理なのでしょうか。 佐久市臼田「みよしや」―。
大きなオーブンから出てきたのは、こんがりと焼き上がった鶏の半身。 これが「むしり」です。 豪快にむしって食べるることからその名がつけられたとされ、臼田地域の名物になっています。 1955年創業の「みよしや」のむしりは、特製のしょうゆダレに鶏の半身を1日以上漬け、オーブンでおよそ1時間じっくりと焼き上げています。
みよしや・小金沢厚子さん: 「いろんなものを入れないで、鶏の素材を引き出すような、うま味を出すみたいな」
気になる味はー。 (記者リポート) 「やわらか!ジューシーですね。中までしっかり味が染みているのでこのボリュームですけど、飽きずに最後まで食べられそうです」
味を守るのは、5年前に親から店を継いだ3代目の小金沢厚子さん(63)、重充さん(72)夫婦。 12月が1年で最も忙しく12月15日から年明け5日まではラーメンなどの提供を休んで、むしりを中心にテイクアウト専門になります。
1回で11本しか焼くことができないため、1日・120本前後が限界で、すでに22日から25日は予約でいっぱいです。 みよしや・小金沢厚子さん: 「ここに書いてあるんですけど、もう22日から25日まで、このへん(31日)はもうそろそろいっぱいだと思う。クリスマスはもういっぱいなんですよ」