XRP、テザーを抜き第3位の暗号資産に──BTCは10万ドルを目前に大量の売り注文に直面
BTCに売り注文の壁
時価総額で首位の暗号資産であるビットコインは、週明けに1%下落し、9万6000ドルとなった。 ここ2週間は9万ドルから10万ドルの間で推移しており、6桁の価格に達しようとすると上昇の勢いが鈍るという状況が続いている。 調査会社BRNのアナリスト、ヴァレンティン・フォーニエ(Valentin Fournier)氏によると、上昇が続けば、3億8400万ドル(約576億円)相当の売り注文を上回るほどの強気な流れが生まれるはずだという。 「市場を刺激する強力な材料や投資家の信頼感の高まりにもかかわらず、ビットコインは心理的な壁である10万ドルの壁を越えられずに苦戦を強いられている。利益確定の売りは明らかであり、より高い水準を達成するには、4000BTCを超える相当な売り圧力を克服しなければならない」とフォーニエ氏はCoinDeskに電子メールで語った。 さらに、トレーダーはビットコインから他の暗号資産へと資金を回転させる動きを強めている。これは、11月21日以降、BTCのドミナンス(支配率)、つまり暗号資産市場でのシェアが61.5%から56.5%に減少していることから明らかだ。 「ビットコインの支配率は過去12日間で5%下落し、2023年6月に確立された上昇トレンドラインを下回りました。10万ドルという大きな抵抗がある中、市場では流動性の向上を背景に、アルトコインへの資本シフトが見られる」とフォーニエ氏は述べた。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:XRP Replaces Tether as 3rd-Largest Cryptocurrency While BTC Faces $384M Sell Wall
CoinDesk Japan 編集部